完全外伝 『翠屋』にて2 [リリカルなのはss 外伝]
「フェイトちゃん、お待たせ~」
しばらくして戻って来た桃子さんは、なぜか恭也さんを連れて来ていた。
カメラの後ろに立たされて困惑気味な恭也さんをよそに桃子さんはウキウキと私に話し掛ける。
「ほら、あの子を意中の相手だと思ってやってみて頂戴♪」
( !! )
「あのなーそんなの無茶だろ、母さん。」
桃子さんの助言に驚く私と、呆れる恭也さん。
「ふん、何よ。昨日だって、なのはや忍ちゃんから告白されて鼻の下伸ばしてたくせにッ」
「人聞きの悪い事を言うな、別に俺に対してしたわけじゃないし、あいつらは呼びかけがないと言いにくいって言ってただけだろう。」
拗ねたような桃子さんの反論に憮然と返す恭也さん。
そうなんだ、忍さんも告白したんだ…じゃあ私だって頑張らなきゃだよね。
決意を新たに、2回目の撮影に挑む。
「3・2・1・キュー」
「あ、あなたが…そ、その しゅ しゅきです。」
(ぅ~噛んじゃった~(///))
脇では桃子さんが口元を押さえながら肩を震わせている。
撮影を止めて、私の所まで来てくれた恭也さんが真っ赤になって俯いている私の頭を優しく撫でてくれる。
私が顔を上げると、未だに肩を震わせている桃子さんをチラリと睨みつけてから私に視線を戻し諭すように話しかけてくれる。
「フェイト、そんなに緊張しなくても大丈夫だ。
俺がフェイトの好きな人ってわけじゃないんだから、予行練習だとでも思って気軽すればいいい。
もっとも告白なんぞをそうそう気軽にできるものじゃないかも知れないが、どんなにつたなくても気持ちの篭もった言葉は必ず相手に伝わるものだから。」
頷く私に、恭也さんがにっこり笑って元の場所に戻る。
そして3回目の撮影。
「さん・に・いち・きゅ~」
若干声が震えながらのキューサインで撮影がスタート。
ハート型の包みを大切に両手で胸の前に持ち、カメラの奥にいる人を真っ直ぐ見詰める。
「あなたが、好きです。」
ありったけの想いを込めて、あなたに届けと…
「受け取って貰えますか…」
きっとあなたは分かってくれていないんですよね、私の想い。
でもいつかきっと届けたい、私のこの想いを。
しばらくして戻って来た桃子さんは、なぜか恭也さんを連れて来ていた。
カメラの後ろに立たされて困惑気味な恭也さんをよそに桃子さんはウキウキと私に話し掛ける。
「ほら、あの子を意中の相手だと思ってやってみて頂戴♪」
( !! )
「あのなーそんなの無茶だろ、母さん。」
桃子さんの助言に驚く私と、呆れる恭也さん。
「ふん、何よ。昨日だって、なのはや忍ちゃんから告白されて鼻の下伸ばしてたくせにッ」
「人聞きの悪い事を言うな、別に俺に対してしたわけじゃないし、あいつらは呼びかけがないと言いにくいって言ってただけだろう。」
拗ねたような桃子さんの反論に憮然と返す恭也さん。
そうなんだ、忍さんも告白したんだ…じゃあ私だって頑張らなきゃだよね。
決意を新たに、2回目の撮影に挑む。
「3・2・1・キュー」
「あ、あなたが…そ、その しゅ しゅきです。」
(ぅ~噛んじゃった~(///))
脇では桃子さんが口元を押さえながら肩を震わせている。
撮影を止めて、私の所まで来てくれた恭也さんが真っ赤になって俯いている私の頭を優しく撫でてくれる。
私が顔を上げると、未だに肩を震わせている桃子さんをチラリと睨みつけてから私に視線を戻し諭すように話しかけてくれる。
「フェイト、そんなに緊張しなくても大丈夫だ。
俺がフェイトの好きな人ってわけじゃないんだから、予行練習だとでも思って気軽すればいいい。
もっとも告白なんぞをそうそう気軽にできるものじゃないかも知れないが、どんなにつたなくても気持ちの篭もった言葉は必ず相手に伝わるものだから。」
頷く私に、恭也さんがにっこり笑って元の場所に戻る。
そして3回目の撮影。
「さん・に・いち・きゅ~」
若干声が震えながらのキューサインで撮影がスタート。
ハート型の包みを大切に両手で胸の前に持ち、カメラの奥にいる人を真っ直ぐ見詰める。
「あなたが、好きです。」
ありったけの想いを込めて、あなたに届けと…
「受け取って貰えますか…」
きっとあなたは分かってくれていないんですよね、私の想い。
でもいつかきっと届けたい、私のこの想いを。
2014-01-17 07:00