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襲撃 [リリカルなのはss]

シャマル先生に被害者を預けスバルとティアナにそれぞれ指示を出した後、私は特捜課のオフィスに戻った。

『時空管理局特捜課』この課は試験展開されていた機動6課解散後、一年弱たった今月発足した出来立てほやほやの部隊である。
職務はいわゆる便利屋であり、捜査協力、災害救助、ロストロギア探索と何でもありだった。
メンバーは旧6課の隊長陣、スターズの三人、ライトニングからシグナムさん、ロングアーチからリイン、ザフィーラさん,プラス アギトの10名(?)体制だった。

オフィス到着後、課長のはやてちゃんに先程あった事のあらましを伝え懸念事項と対応策を提案する。
それを受けて、フェイトちゃんとシグナムさん、ヴィータちゃんがそれぞれ行動を開始する。

みんなが行動を開始したのを確認した後、端末を立ち上げ管理局員のデータベースにアクセスする。

調べる人物は『不破恭也』

Hitした情報を閲覧する

嘱託魔導師として登録されたのが今から8年前、魔導師ランク F
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XX年XX月 作戦行動において過剰な制圧行為があったとして、禁固1ヵ月及び嘱託魔導師の資格
        剥奪
        作戦担当部隊:武装9課

「武装9課・・・。」

「なんや、またえらい物騒な名前がでてきたな。」
一緒に端末を見ていた、はやてちゃんが嫌そうに言う。

というのもこの『武装9課』、一応本局所属の組織犯罪専門の部隊だがあまりいい噂がないのだ。

『曰く、事件解決時容疑者死亡のケースが圧倒的に多い。』
『曰く、殉職者及び退職者の比率が他の課に比べ突出している。部隊構成員は他の課と比べて遜色はないにも関わらず。』
『曰く、管理局上層部の弱みを握っているため上層部もうかつに手が出せない。』

もっとも、二つ目に関してはここ数年目に見えて改善しているようではあるが。

何やらすごく雲行きが怪しくなってきたことに、思わず二人してため息を吐く。



「お二人とも、ため息を吐くと幸せが逃げちゃいますよー」



そこには、先程被害女性の警備を指示したはずのスバルがいた。

「な、なんでスバルがここにいるのっ?」

「えっ、なんでって、なのはさんが呼んだんじゃないんですか?シャマルさんに呼ばれて、医務局の個室の前で警備してたら他の課の武装局員が来て、なのはさんが極秘事項の伝達があるから至急オフィスまで来てくれって言ってたと聞いたんですが・・・違いました?」

「そんなこと一言も言ってないよ、私。」


バンッ

「っ、やられたっ」
はやてちゃんがデスクを叩いて立ち上がる。

「!!!」
私もはやてちゃんの言葉の意味に気付いて、オフィスを飛び出し走って医務局に向かう。

医務局内では、走らないでくださいと言われてしまいそうだが今はそれどころではない。
一刻も早く行かないと、彼女が危険だ。

後ろを付いてくるスバルが理由が分からず、はやてちゃんに尋ねる。
「何がどうなってるんですか?」

「あの子が、襲われる可能性があるんよ。」

「そんな、まさか・・・だって交代に来たのは管理局の制服を着た職員だったんですよ。それに、個室には、カードキーとパスワード入力しないと入れないですし。」

「どうも今回の事件かなり怪しいんよ。保護した時の経緯も、事件そのものも。それに、変身魔法を使えば容姿は何とでもなるし、基本隠匿してたはずの個室を特定してきた時点でパスワードも解析済みと見たほうがええで。」

「・・・・・・・」

ことの重大さに気付いたスバルが真っ青になる。

件の個室がある廊下に着く、個室から閃光が溢れ一つの物体が廊下に飛び出し反対方向に逃げていく。

「スバルッ追って!!」

スバルに後を追わせ、私とはやてちゃんは個室に駆け込む。

「大丈夫ッ?」

そこには、閃光弾にやられて目をしょぼつかせるティアナがいた。



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