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武装9課 [リリカルなのはss]

-本局 武装9課オフィス前-

今ここには、私、フェィトちゃん、はやてちゃんの特捜課責任者三人が来ている。

実は、ここに来る前にシャマル先生から気になることを聞かされていた。

『9課の人間が医務局に、保護された女性の収容先を確認しにきた』と、もちろん開示はしていないが。
真意が分からず、何か引っかかりを覚えた。




「よう、管理局のアイドルトリオが何の用だい?」
オフィスに入るなり、声をかけてきたのは9課隊長。

ソニア提督 
30代半ばのセミロングの赤毛を後ろで無造作に束ねた、姉御肌の女性だ。

「まずはお時間をとって頂きありがとうございます。あまり、人に聞かれたくない話なので個室で聞かせていただけますか?」

はやてちゃんが代表して謝辞と依頼を告げる。

「あいよ、そっちの応接室でいいね。」
あごでしゃくって、入っていく。




席に皆が着くなり、再度はやてちゃんが質問する。

「単刀直入にお伺いします。不破恭也はこの課で何をしていたのですか?」

「何をって、仕事だよ仕事。」

「彼は、作戦行動中の制圧行為で処分を受けています。その、作戦行動について詳しく教えてもらえませんか。」

「嫌だね。」

「何でですか。」

「身内の恥をさらしたくもないし、思い出したくもない作戦だからさ。」



人を喰ったようなその返答に私は、声を荒げて問う
「あなたは、お兄ぃ…いえ私の兄に何を『させて』いたんですか!!」

「ほうアンタ・・・あいつの妹だったのか、ヤツは『不破』と名乗ってたから知らなかったな。
どうりで上が緘口令敷きたがるわけだ、元とはいえ管理局の嘱託魔導師が起こした事件に加えて、『正義』の管理局の象徴『エースオブエース』の身内が『殺人狂』とあっちゃ信用ガタ落ちだもんな~。
マスコミも喜びそうなネタだし、JS事件傷ついたところに止めを刺しかねんわな。」

「そんなッ!!兄はそんなことをする人じゃありませんッ」

「『そんなこと』ねぇ・・・あいつがやたら自慢するから、どんなできたヤツかと思えばとんだ甘ちゃんだったな。」

「っ」

「いいだろう、地獄を見る覚悟があるなら今晩の作戦について来い。そこであいつが何をしていたか教えてやる。」


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