58章 本棚13 [リリカルなのはss]
事後処理のある恭也さんをおいて、私達は先に帰還することになりノエルさんの運転するバンで転送ポートまで移動することになった。
バンの脇で恭也さんと忍が何事か打ち合わせをしている間に、私はあの子の腕を引っ張り物陰に連れて行き二人っきりになった所で秘密の計画を耳打ちする。
「え…でも、恥ずかしいよ」
内気なあの子は案の定、乗り気ではないようだ。
でも、これだけ怖い思いをしたんだもの、少しくらいはいい思い出を作ったっていいと思う。
「そう、すずかはいらないのね。じゃぁ、私が一人で貰っちゃうね。」
「そ、そんなずるいよアリサちゃん。私だって…欲しいよ。」
「じゃぁ、するのね。」
(コクン)
いざお別れの段になってみんながバンに乗り込みエンジンを掛けた後、私がおもむろに声を上げ『忘れ物をした』とすずかと一緒に車を降りる。
怪訝そうな顔で見つめてくる恭也さんの両脇に立ち、それぞれ肩に手を掛け・・・左右同時に唇に限りなく近い位置に感謝の口付けをする。
二人とも真っ赤になりながら車に駆け込む。
「いや~私もするの~」
助手席で叫ぶ、忍を乗せて車は発進。
遠ざかる彼に窓から身を乗り出して告げる。
「「恭也さん、私達からの感謝の気持ちです。」」
バンの脇で恭也さんと忍が何事か打ち合わせをしている間に、私はあの子の腕を引っ張り物陰に連れて行き二人っきりになった所で秘密の計画を耳打ちする。
「え…でも、恥ずかしいよ」
内気なあの子は案の定、乗り気ではないようだ。
でも、これだけ怖い思いをしたんだもの、少しくらいはいい思い出を作ったっていいと思う。
「そう、すずかはいらないのね。じゃぁ、私が一人で貰っちゃうね。」
「そ、そんなずるいよアリサちゃん。私だって…欲しいよ。」
「じゃぁ、するのね。」
(コクン)
いざお別れの段になってみんながバンに乗り込みエンジンを掛けた後、私がおもむろに声を上げ『忘れ物をした』とすずかと一緒に車を降りる。
怪訝そうな顔で見つめてくる恭也さんの両脇に立ち、それぞれ肩に手を掛け・・・左右同時に唇に限りなく近い位置に感謝の口付けをする。
二人とも真っ赤になりながら車に駆け込む。
「いや~私もするの~」
助手席で叫ぶ、忍を乗せて車は発進。
遠ざかる彼に窓から身を乗り出して告げる。
「「恭也さん、私達からの感謝の気持ちです。」」
2014-05-15 07:00